TOPICS59 もどり

「山頂直下、突然登山靴の靴底が・・・・。」  
 
日野 春代  
 

今夏、東北の山登りを楽しみました。ところが山頂直下で登山靴の靴底が突然、一瞬、全面剥がれるというアクシデントに見舞われました。 大事に至らず下山できたのは不幸中の幸いでしたが、悪天候や、危険な岩場だったらと胸をなぜおろしました。
帰宅後、登山愛好家の子供に話すと最近このようなことが起きているので、ガムテープや靴紐等を持参するようにとのポスターを見たとのこと、 私だけの問題ではないことを初めて知りました。
輸入業者のT貿易に原因、対策、広報体制等を問い合わせたところすべての質問に対して誠実で丁寧な回答が返ってきました。
原因はミッドソールに使われているポリウレタンの経年劣化によるものとのことです。またメーカー、輸入業社が登山靴・ トレッキングブーツ品質対策委員会を設置し、この3月より警告ポスターやチラシを作成し山小屋、店舗等で掲示、専門誌等で掲載し注意、啓蒙を行っていることも分かりました。
しかし、普通に生活しているものには目に入らないものなのです。新規購入者には説明がなされているものと思いますが、 まだ、知らないユーザーも多いのではないかと思います。その後、2.3箇所のスポーツ専門店に行きましたが1軒は非常階段のところに ポスターが貼ってあり、もう一軒は全くチラシもポスターも見つけることはできませんでした。危険情報に対する広報活動の取り組み 方は甘いと感じました。怖いのはこのタイプの靴が発売されて以来、ちょうど耐用年数きていること、1度使ったきりで外見上何の問題も なくても数年後に使用するとこのような事態になることもありえるとのことです。また、耐用年数は5年との事ですが保管状態、使用状況等々で全く違います。
ポリウレタン使用の靴は軽量化、耐磨耗性、衝撃緩衝性等、機能的には従来のクラッシックブーツより大変優れているそうですが安全性が 一番求められている登山靴がこのようなものでよいのだろうかと疑問をもちました。新聞広告を出すなど徹底的に告知、広報活動がなされないと 取り返しのつかない事故がおきるのではないかと危惧いたします。
軽登山靴をお持ちの方は是非、靴底の点検、張替え等をされることをお勧めします。自分の身は自分で守るのは当然のことではありますが 徹底した情報公開があってこその自己責任ではないかと痛感させられた事故でした。

追:ポスターは非常口より、靴売り場に掲示されたほうが良いとアドバイスしたところ自由が丘のOスポーツ店はその後そのように対応してくれていました。また、T貿易の回答のとおり購入店に持って行きましたところ張替えてくれ、愛用の靴で再び快適に登山を楽しめるようになりました。やはり、このようなお店や、メーカーでまた買いたくなるものですね。