TOPICS47 もどり
「公的年金・保険の穴を私企業が救うプログラム!」
手島 伸夫 |
そんな無年金者を出さない新しいシステムを考え出した男がいる。 株式会社ライシスの青山恵一社長 (03‐5777‐0550 www.jesback.co.jp)である。 青山社長は、小学生時代に父親を亡くし苦労をしたが、そこで社会保障制度の サポートのありがたさを知る。高校卒業後、自動車の設計部門に勤めるが、 家に帰ると畑違いの経理の勉強をした。やがてサラリーマンをしながら3つの 個人事業を立ち上げるなどそのバイタリティーで人生を切り開いてきた。 この多忙な生活の中でも、ボランティアで「託老所」の立ち上げにかかわり、 そこで加入期間が足りないために公的年金を受給できない人々に出会う のである。サラリーマン時代の厚生年金を、独立の忙しさの中で、その後 の手続きを怠っていた人などである。どこかで雇ってもらえればよいが、 リストラの時代にどこも雇ってくれない。 さらに、役所や社会保険労務士に相談しても単に「ダメです。」で終わった。 そうして見ると、国民年金に未加入の国際結婚した妻、保障の高い厚生年金 に替えたい人、健康保険任意加入者など公的な年金だけでなく健康保険まで、 さまざまなニーズがあることに気がついた。そこで考え出したのがこの公的年金 「加入支援のニュービジネス」である。 話を簡単にすれば、誰かが雇って厚生年金・健康保険に加入させればよい ことである。そこで利用者は、まず毎月12万円を(株)ライシスにコンサルタント 料金として支払う。これは年金相談ばかりでなくホームページ掲載、事業支援など の費用も含む。 さて、ライシスの兄弟会社である(株)ジェイイーエスが、加入者(または保険に加 入させたい親族)を雇い8万5千円を給料として支払い、厚生年金、健康保険、郵便 局職域保険等に加入するのである。こうして国民の権利として、最終的に数百万円の 公的保障をも受けることができるのである。 一方給料を支払う以上、勤務の実態が必要であるが、人材派遣ではない。これを 「ナレッジスタッフ」と名前を付け「アイディアの提供、リサーチレポート、会社の PR 業務」などを行うが、実は八百屋・魚屋さんにもできる内容にしたのが工夫である。 また青山社長は、この関係で15件のビジネスモデル特許も申請中で、かつ全国 展開のための特約店を募集中でもある。 この研究会には、診断士、税理士、社労士、生保関係者など二十数名が詰め、 さまざまな議論と研究がされた。あなたのまわりの方でこうした問題を抱えている人 は いないだろうか。 |