TOPICS40  もどり

☆タイトル:「空港で感じたこと」
 
三原 文乃

   学生時代から通算すると20年間、帰省の時飛行機を利用しています。
最近、規制緩和で航空各社もいろいろな割安プランを作って、利用する身 としてはありがたいです。ただ、この1、2年利用者が増えたせいか、あまり 愉快でない経験を2度ほどしました。

○1度目  羽田空港で親子4人で最終便の出雲行きの搭乗口前の待合席 で待っていると、出発15分程前に「三原様、三原様」と私達家族全員の名前 がアナウンスされました。航空会社の方が駆け寄って「申し訳ありません。
この便がダブルブッキングしていて、お子様連れは三原様だけなので、なんとか 膝の上に載せていただけないでしょうか。」というお願いでした。上の子は小1、 下の子は4歳、かなり窮屈な思いをします。結局下の子だけは膝にのせること を了承しました。その後、飛行機の中でも降りてくださる方をつのることになり 結局15分以上遅れての出発になりました。

○2度目  私と子供2人でお昼過ぎの出雲便に乗ろうとしていました。その日は 修学旅行帰りの中学生の団体が何組もいて、手荷物チェックのところも人であふれ かえっていました。なんだか嫌な予感がしていましたが、案の定搭乗口前の席は 2校の修学旅行生一行にせんりょうされ、彼らはその席で皆お弁当を食べていまし た。
これはあらかじめ決まったスケジュールだったらしく、引率の先生達もなんにも注意 を 促したりしていませんでした。もちろん、トイレもあふれんばかりの中学生です。
搭乗時間にいつものように「小さいお子様をお連れのお客様、先にお並び下さい。」 と聞こえ、何組かの子連れの方や、ご高齢の方が並んで待っていました。でも、何故 か その後、この修学旅行生達が先に乗ることになり、先に並んでいた何組の人達が怒り だしてしまいました。

空港とはいろいろな人々が集まる場所です。お祝い事に招かれて楽しい気分の人、 出張帰りで疲れている人、介護のための人、不幸な出来事で暗い気持ちの人、特に 1分1秒でも早く飛行機に乗りたいと思っている人にとって、待っている時間はとて も 長く感じられます。私も2度目の時は、心身ともにとても疲れていて早く飛行機に乗 り たいと思っていたため、搭乗口の方に「お年寄りや小さな子供をずっと立たせて、お 弁 当を食べて元気な中学生を座らせて、おまけに先に飛行機に乗せるなんて団体客 だからって優遇しすぎじゃないいの。」怒ってしまいました。
どちらの場合も航空会社の方の対応で解決できるのにと思います。 飛行機にしろ、電車にしろ、お金を払っても商品として残るものではありません。 だからこそ、楽しい時を過ごしたいものです。