TOPICS16  もどり

☆循環型社会を作っていくにあたり企業が果たすべき役割について 
日比野 恵理子

 企業の社会的役割には、納税や環境問題のような社会的責任とメセナやフィランソロピーのような社会的貢献がある。今年は、循環型社会元年と言われている。そこで、循環型社会構築のために今後のわが国の企業が果たすべき役割について考えてみたい。

 まず、企業に求められる役割として考えられることは、@環境負荷の提言に配慮した製品の設計、製造販売、A製品の特製に応じたリユース、リサイクルの実施、Bリペアなどの多様な形態による製品、サービスの提供等がある。@については、ハイブリッドカーや省エネ重視の家電、環境共生住宅等のように、企業側も積極的に開発しており、今後も大いに期待できそうだ。Aについては、容器包装リサイクル法の成立により解決しつつある。が、例えば、ペットボトルのリサイクルについては考えてみると、かなりのエネルギーコストがかかる上に、量が多すぎて積み残しが増加する一方である。リサイクルができると安易にペットボトルを増産するのは、いかがなものか。リターナルビンのようなペットボトルを開発できないものだろうか。また、今や三世帯に二台の普及率という携帯電話のリサイクル方法が確立していないというのも問題である。Bについては、企業側がわざと販売戦略のために製品の寿命を短く設計したり陳腐化することをやめ、アフターサービスに力を入れるべきだと思う。使い捨ての時代は終わった。

 21世紀には「製品の長寿命化」が求められる。企業側が従来のような大量生産、大量消費を前提とした発想をやめ、LCAやゼロエミッションを考慮しながら環境という経営リスクを企業なりに上手に取り入れ発想の転換をしなければならないだろう。「環境」対応が出来ない企業は、即経営面でマイナスとなる時代になってくると思う。