三原 文乃

先日、仕事で福岡に行く際、はじめて大手ではない航空会社を利用した。
私がはじめて飛行機に乗りはじめた20年以上前は、機内ではオシボリ、お菓子、お土産のハガキ、飲み物が必ず出ていた。この20年あまり、飛行機に乗っていない年は殆どないと思うが、最近、国内線の機内では、オシボリは出なくなり(もちろん、必要と言えば出てくる)、子供以外にお菓子なんて勧められたことはなかった。今回の福岡便も、大手でないからなおさら飲み物だけだろうなー、何飲もうかなと思っていた。
離陸して40分くらいたった頃、飲み物のサービスのために声をかけてくれたのが、ナント男性の(多分20代後半)のフライトアテンダント!今まで日本の航空会社で男性のフライトアテンダントを見たことなかったので、チョットびっくり!そして、オシボリも手渡してくれた。彼が運んできた飲み物は、すべてペットボトル。けっこうな種類の中から、私はカフェラテを選んだ。そして、そのあと、お菓子を手にした女性のフライトアテンダントも来て、大好きなチョコをいただいた。と、ここまでは、オシボリ〇、男性〇(最近おばさん化して、若い男性を見るとつい評価をする)、こぼれないのでペットボトル〇、お菓子〇と、なんだかこの航空会社好きになりそう!と感じていた。
ところが、手にした最近流行りのストローをさすタイプのこのペットボトルに、何故かストローがささらないのだ。やっと力任せに突っ込むとなんだかまっすぐでなく、斜めにささり、動かないばかりか、カフェラテがストローのさし口から、あふれてくるので、あわててもらったオシボリでふいて、なんとか服につくのを免れた。変だなと思いつつ、カフェラテを飲んでいくうちに、カフェラテのまん中部分が凍っているのを発見!だから、ストローがささらず、さすと液があふれてたんだーと納得。それとともに、なんだか腹が立ってきた。サービスでもらうんだからと言えばそれまでだが、冷やしすぎて凍った飲み物を出すなんて、さっきまで、〇をつけていた気持ちはどっかに行ってしまって、凍って、半分以上飲めないカフェラテにむかついて、思い切り×を付けたくなり、この凍った飲み物のことを伝えるべきかどうしようかと、イライラしてきた。
結局、回収に来た先程の男性フライトアテンダントに、「すいません、これ凍ってたんですけど。」と我慢できずに言うと、「申し訳ありません、別のものをお持ちいたしましょうか」との事。飲む気を無くしていたため断ったが、なんだかやっぱりいい気がしなかった。
綺麗なお姉さんが、1人、1人にわざわざ紙コップに飲み物を入れてくれるのもサービス、いろいろなペットボトルから選ぶのもサービスだが、最低限飲み物なら、飲めなければ意味がないのだ。
帰りの東京行きでは、大手航空会社を使った。お化粧、髪型までマニュアル化したように思える綺麗なフライトアテンダントのお姉さんが、美しい手で、ゆずジュースをいれてくれた。うーん、イケメンのお兄さんならもっといいかなと思いつつ、サービスって、ホント難しいと改めて思った。 |
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