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いまどき夏休みの親子体験学習

  
宮澤 洋子






  今夏は、太平洋高気圧の威勢がなく、夏はするりとすり抜けてしまっ たようです。我が家の子供たちは、そんな中でも長い夏休みを始まる前から楽しみにしていました。信州の夏は短く、夏の思い出つくり を今年は何にしようかな?と考えておりました。天候不順であったこともあり身近な地域の参加型体験イベント「親子でつくろう!○○に挑戦」「体験・親子○○教室」などの「これなら楽しめそうだな」と思う ものをピックアップし、事前応募をしました。結果として今夏は3つほど、そのような体験イベント(官庁・自治体・博物館など主催はさまざま)に参加しました。そこで感じたことをご紹介します。

@「お天気教室」
気象予報の現場を見学し簡単な実験に参加する。
風力計つくりや「お天気キャスター」リポート体験もある。
 A「化石を学ぼう・恐竜の世界」
石膏を型に流して化石をつくる。木製の恐竜キットを使い組み立てる。
 化石を展示する博物館の入館券とセット。
 B「親子星空観測会」
夏の夜空を望遠鏡で観測し、星の探し方や月を観測する。

 この中にはとにかく参加料・教材料だけはいただきたいという気持ちありきの施設がありました。事前に対象年齢を確認しておいたものの 「むずかしすぎる」ために、ほとんどすべて親が手を出さなければ仕上がらず時間切れで次のグループの方々が入ってきてしまう状態でした。 学芸員の方も最初だけ同席していましたが途中から姿が見えなくなっ ていました。「来たんだね。あっちにこういうものがあるからあとは好きに見ていってください。」では参加側も当惑してしまいます。逆に専門用語を子供にも親にもわかりやすい言葉に噛み砕いて話してくれる学芸員さんがいる施設はとても親しみやすさを感じました。

 学芸員・職員の方々は夏休みや休日でもない限り、イベントなど多数の家族連れ・グループと交流する機会はあまりないことでしょう。
普段から蓄えている専門知識を外部へわかりやすく説明する・外部からの来訪者をあたたかく歓迎するという姿勢はこれら施設のその後のPRにもつながると思います。ガイドやナビゲーター役を務めてくださる方々の対応如何で子供はもとより親である私もワクワク興味深く参加することができるものです。参加を決める時は「タイトル」のみに興味をひかれるかだけではなく、内容を吟味し最後まで楽しめるかどうかが大切なポイントだと感じました。以上親子体験リポートでした。