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『社員の幸福度』
(株)クロスカンパニー 石川 康晴社長

森 秀男



岡山市で16年前に創業した同社は、ES(従業員満足)に力を注ぐアパレル会社である。 社員の『幸福度』が企業の業績に大きく寄与し、会社へのロイヤルティーを高め、 自社のブランドの生産性の向上に貢献する、と石川社長は述べる。
同社は、販売員を含めた全従業員は、すべて正社員としての雇用を徹底し、 これまで増収増益を実現して来た。売上高は約360億円、ショップ数は約250店を運営する。
以下に同社の主なES活動を述べる。

1.『クオーターカット』
店舗業務の年間25パーセント軽減プロジェクト。
販売員が疲れていては良いサービスが出来ないので、接客以外の業務を極力減らし、 短縮できる部分は徹底的に削り、接客に当てる時間を増やして売上げ向上につなげて来た。
同社はこれを『クオーターカット』という名称で、1年間に仕事量の25パーセントをカットした。 係員がストップウオッチを持って、秒数で時間を計って作業能率を向上したという。 今後もさらに徹底し洗練させて行く方針である。

2.産前休暇の拡大
12週間に拡大した。法定では6週間となっている

3.育児休暇の拡大
13ヶ月に拡大。法定では12ヶ月

4.短時間の勤務制度の導入
6時間勤務。結婚、妊娠、育児、介護に利用可能とした

5.「6連休のホリデー制度」の実施
アパレル業界の販売職では、まだ少ない休暇体制として、未婚者は6連休を認め、 パリで6日間のホスピタリティー研修も実施している。

6.女性が活躍できる職場づくり
女性社員が非常に多い会社である
管理職(店長から部長まで)の比率を、男性1:女性9

7.ルーキージョブ制度、ジョブ公募制度
販売職から、本社と本部の総合職へ

8.ボイス・ダイレクト制度
社員の声が直接に会社に届く制度

9.テレビCMによるインセンティブ
同社は、女優の宮崎あおいを起用した『アース・ミュージック&エコロジー』のテレビCMを放映したが、 これは従業員へのインセンティブ(動機づけ、励み)であり、 ショップなどの現場を元気づけたいからであった。結果は大幅に売り上げが上がり、大きな成功であった。 社員のプライドや働く喜びを高めることが重要であると認識できる。

石川社長のIFF会場における講演、クロスカンパニーの会社案内、 繊研新聞2010年7月29日の記事より引用し再編集しました