松井 かほる

通勤や通学などで、毎日交通機関を利用する方も多いのではないでしょうか。
私も地下鉄をほぼ毎日利用していますが、最近出会ったアクシデントをお話します。
アクシデント1
車中に女児が置き去りに、非常ブザーで急停止
日曜日の午後、都心に出掛け帰宅途中の出来事です。
とある駅でけたたましい非常停止ブザーと共に、電車が急停車しました。「いったい何ごと?」と思っていたところに、
駅事務室から係の人が2名とそのホームの担当者がブザーが押された車両の前に現われました。ことの顛末はこうです。
3,4才の女の子をつれて乳児を背負ったお母さんは、降車駅に来て電車を降りようとしていたのですが、
女の子はお母さんに続いて降りれずに電車の中に残されたまま扉がしまり、電車は次の駅に向かって走り出そうとしたところ、
一緒に乗り合わせていた女性がとっさに非常停止ボタンを押し電車を止めたのです。女の子は電車の中にいますので、
怪我もなくまた泣いたりせずことなきを得ました。
*駅担当者の対応
まず扉を開けて女の子を降ろし、女の子とお母さんに「怪我はありませんでしたか」と声掛けをしてから、
お母さんのもとに渡しました。この母親には、今回のアクシデントの記録のため住所氏名等を記入してもらっていました。
そして女の子と一緒に車内にいた停止ブザーを押した女性にことの顛末を聴取していました。
*ブザーを押した女性
女の子が降り遅れ、電車の中に残ってしまったので、なんとかして降ろそうと思った。そして、ブザーを押したとの事です。
*この場に居合わせたAさん
母親がもっとしっかり面倒を見ないからいけないんだ、止まったおかげで遅れた、迷惑だ。
*居合わせたBさん
怪我がなくてよかったわね、でも同じような子供を持つ親は気をつけないといけないわね。
*ホームに流れたアナウンスの概略
お急ぎの所大変申し訳ございません。非常停止ボタンが押されたので、電車は停止しました。
安全が確認でき次第、発車します。
アクシデント2
線路に落し物
平日の通勤帰りで混み合っているホームで電車を待っている女性客が、あやまって線路内に私物を落としてしまいました。
小さな金属のようなものですが、落ちている場所はホームから肉眼でから確認できます。
女性は、駅員さんに拾ってもらうように頼みました。
駅員さんはよく見かけるマジックハンド?でその落し物を拾おうとしましたが、そのマジックハンドでは、
小さすぎて思うように掴むことができません。
そこで駅員さんから女性客に出された提案です。
「現在運行中なので、終電以降からあすの始発までの間なら線路に降りて探せます。見つかったら、ご連絡します」
というものです。
その女性は、翌日もその駅を利用するという事でした。その後、聞くと「落し物は無事見つかり、女性の手元に戻った」
そうです。
*このアクシデントで感じたこと
落し物を拾う時期ですが、何故、終電以降に拾う事すると決めたのか。
(落したものが金属で頑丈なことから、電車の衝撃にも影響をうけないと駅側で考えたのだろうか、
逆にマジックハンドでは掴めないほど大きかったり、電車の運行を妨げるようなものだったら、
何時どんな対応をするのかしら)
ここで、交通機関のCSについて考えて見ました。
私達はバスや電車や飛行機など、交通機関に何を望んでいるんだろうか。
私の独断ですが、事故や故障がなく(安全)、いつも時刻表通りに動く(安心)のは当然、。
運賃が安価(値頃感です)で、乗務員さんの対応が親切で、乗り心地が良い等、その他挙げるとまだまだありますが、、、
この2例は、いずれも利用者側の不注意によるものですが、不測の事態に出会った時、
どれだけお客様の立場により添えるかがポイントかもしれないとふっと思ったものでした。
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