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大衆中華料理店が支持される理由は?

岡本 綾子



私の住む街は、ラーメン店が数多く存在します。休日の昼間には、人気店に若者や家族連れが並びます。
私が気になる店は、駅前商店街通りの古くからある「○○飯店」。列こそ作りませんが、 昼も夜もお客が絶えないのが通りから見えます。客層は、中高年〜シニア層(女性組、カップル、1人、男性組) と最近流行りの店とは異なります。
場所の利便性だけとは思えない支持の高さの理由は何でしょう?平日夜8:30、入ってみました。

店内は電燈が煌々と照らされて明るく、清潔に見えます。メニューは定食6種類(マーボー豆腐定食600円台〜 エビチリ定食700円台)を中心に、麺やセット類等々。
注文を聞きに来た若い女性に、レバ野菜炒め定食670円を頼み、「ご飯少なめにお願いします」。 OKでした、ありがたいです。
厨房を覗くと、ここも明るく、道具が使いやすいように配置されているのが見えます。
中で働くのは3人。奥で調理する男性と女性2人。餃子を焼くのは70代らしき女性。細長い厨房を右から左へ、 無駄なく動いています。注文を取った女性は、料理を運び、空の食器を戻し、洗い物をしています。
皆、キビキビと動き、見ているこちらも気持ちが良いのです。レバ野菜定食が運ばれてきました。
「ごはん(の量)、これくらいで大丈夫ですか?」
ありがとう、いただきます。味は濃すぎず、普通においしかったです。
新たに入ってきたお客の第一声は、「こんばんは」(お店に挨拶?)。
一通り注文した後、「肉そばの麺、固めにね」と付加えました。そんな注文も聞いてくれるのね。
レジでお金を払うと、注文を取った女性が、お釣りの小銭が落ちないように私の掌を両手で包むように渡してくれました。 お客に対するやさしい心遣いを感じました。

この店が支持される理由を、私の独断で2つ程挙げてみます。
1つは、変わらない、期待を裏切らない安心感。
格安店と比較すれば安価ではないですが、決して高価ではなく、 馴染みのおじさん・おばさんが調理するいつもの味が食べられること。
もう1つは、客が感じる心地よさ(店全体の雰囲気)と心遣い(サービス)。
こちらは、店が培い、維持している、おもてなしの心なのだと思います。
単純な私は、入店時からジワジワ上がった好感度がお釣りを受け取った瞬間に急上昇し、また来よう、 と思いましたから。