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言葉のマジック、温もりのある言葉

天川 奈緒美



人は、幼児期から、就学期、そして社会人になってからも 常に言葉を学んでいる生き物ですが、 いくつになっても言葉って難しいなぁ・・そして、奥が深いナァと思ってしまいます。

そんな言葉にまつわるストーリーを今回は二つ紹介します。

ストーリー@
仕事が、コールセンターオペレーターなので、面識のないお客様と お電話で対応するのが仕事です。いつもは、 相談内容を伺い、ご案内し、必要に応じて関係機関を紹介・・というのが一連の流れですが、このたび、 期間限定ではありますが、お客様からの満足の声を収集しようという取り組みを会社が始めました。
徴収方法は、コールのあとに、3分間の音声ダイダンスによるアンケートに誘導するという流れ。
もちろんトークスプリクトもあります。

「今後よりよいサービス提供のために、約3分の音声ガイダンスによるアンケートにご協力いただけマスでしょうか?」

でも、実際にこのまま話すとものの見事断られます。だって3分って長いですよ。
ちゃんと敬語を使ったトークですが、何がいけないのでしょうか?

そこで私は

「今後よりよりサービスの提供のために、3分ぐらいの音声ガイダンスによるアンケートにご協力いただけナイでしょうか?」

に言い換えました。
もちろん電話しながら、お辞儀する感じで・・すると面白いぐらい協力してくれます。
もちろん、協力のOKのお返事のお客様には「本当にありがとうございます」の気持ちもお伝えしています。

もちろんトークスプリクトのほうが正しい敬語です。でも、お願いしたい気持ちをあらわすには、 敬語=素晴らしいではない気がします。まさに言葉のマジックですね。


ストーリーA
会社で日本の国は間違っている・・というような 苦情?ご意見? を一時間以上タラタラきいて疲れて帰った車内でのアナウンスでした。
始発駅からの乗車なので、はぁー疲れた・・と席つき、出発を待っていた際、車内アナウンスが流れました。

「メリークリスマス」「本日もご苦労様でした」
「本日はケンターッキーのお忘れモノが多くなっていますので、お忘れないようにお願いします」

え??確かに今日はクリスマス・・
残業で疲れている時間帯。
車内のほかのお父さん達もクスクス笑ってました。
私も、なんだか、イヤなコトを忘れてしまうぐらい 温かい気持ちになりました。
その電車は神奈川県の八王子〜東神奈川を走っている「JR横浜線」でした。
いつも乗る「小田急線」とは明らかに違うアナウンス。
横浜線ヤルね!!と思いましたが、いつも利用している人にきいたら、普段はそんなことはないそうです。
たまたま 車掌さんが気を利かせてくれただけかもしれません。
でも私は嬉しかったです。その車掌さんはどんな人だったのか、今でも気になりますね。

その後、FM横浜のラジオを聴いていたら、同じようにJR横浜線のアナウンスをほめていたリスナーからの投稿がありました。
なので、絶対に一人は ユーモアあふれ、シャレている車掌さんがいるはずです。
またそのアナウンスに出会ったら、今度こそ、JRに確認してもらおうと思っていますが、そんなに使う線じゃないので、 いつになることでしょうか?

皆様も言葉にまつわる ステキなエピソードありますよね。
言葉ってステキですね。たくさんの日本語を学びましたが、どの言葉をチョイスするのかで、 自分の人柄を判断される材料になってしまいます。横浜線の車掌さんのように、私も、また会いたい、 話したい・・という人になりないな・・と思っています。