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茶道や禅にみる「おもてなしの心」

川井 信友



CS研究会の今年の研究テーマは「おもてなしの心」なので、HPを検索し、 日本や中国における茶や禅の観点からかかれたブログを参考に、私なりにまとめてみました。

(ブログの内容)
茶人の千利休が示した茶の七則がありますが、それは茶道における「もてなし」と「しつらえ」を基本とする考えだそうです。

☆利休七則(利休の茶の七則)
1.茶は服のよきように点て(相手の経験を豊かにし)
◎2.炭は湯の沸くように置き(的確に確実に準備し)
◎3.花は野にあるように活け(本質を端的に表現し)
◎4.夏は涼しく冬暖かに(心地よく演出し)
5.刻限は早めに(心に余裕を持ち)
◎6.降らずとも傘の用意(相手の不快さを抑え)
◎7.相客に心せよ(相手によい体験をもたらすように)
(注:◎は「おもてなし」に関係する項目)

☆「おもてなし」とは自分もまた楽しむこと
1.相手の立場に立って相手の感覚を尊重し、相手の経験を豊かにすべく応える
2.心に余裕を持ち、焦りや、それを相手に悟られることのないようにする
3.相手の不快さや災難を抑え、一期一会を楽しめるように配慮する
4.そうしたことによって、相手によりよい体験をもたらす

(自分の考え)
私は「おもてなし」と聞いて、まず下記論語が思い出します。

「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」
(意味:自分がしてほしくないことは、他人にもしてはならない。)

人と接する(もてなし)時、まず基本は自分がもてなしてほしいように、人に接する事と思います。
(相手が自分の価値観が違う場合は、相手が不快に思う場合がるので、注意が必要。)

次に利休では、秀吉との関係が思われます。
利休は大徳院(京都)の山門楼上に自らの像を置いたがために、秀吉から切腹を命じられました。
これは、「もてなし」の仕方を間違えた為と思います。

秀吉が愛した「黄金の茶室」と、利休の素朴な草庵(二畳敷の小さな茶室「待庵(たいあん)」)でわかるように、 はで好きで権威的な秀吉を「もてなす」場合は、秀吉に合った「もてなし(例:北野大茶会)」 をする必要があったと思います。

相手との関係が良い間は、下記の例の場合でも大きな問題にならないと思いますが、 積み重なると最悪の結果を迎えることになると思います。

☆利休の美学が垣間見れるエピソード(私も大好き)
ある初夏の朝、利休は秀吉に「朝顔が美しいので茶会に来ませんか?」と使いを出した。
秀吉が”満開の朝顔の庭を眺めて茶を飲むのはさぞかし素晴らしいだろう”と楽しみにやってくると、 庭の朝顔はことごとく切り取られて全くない。
がっかりして秀吉が茶室に入ると、床の間に一輪だけ朝顔が活けてあった。
一輪であるがゆえに際立つ朝顔の美しさ!秀吉は利休の美学に脱帽したという。

蛇足:昨年の秋、京都の大徳寺(臨済宗)の大仙院へ行き、枯山水の庭(国宝)と秀吉を接待した床の間と庭を見学しました。
利休(茶道と禅)の「侘び」と「さび」の世界を体験できました。

「おもてなしの心」をCS研究会で今季勉強しますので、各自自分の「おもてなし」の考えを持ち合って、 楽しく議論しましょう。(Let`s join CS)