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神戸の「ユニバーサル旅行コンセルジュ事業」に注目が集まる

森 秀男





誰もが安心して、神戸での旅行を楽しめることをサポートする同事業は、経済産業省「サービス産業 支援創出事業」 のモデルプランに採択されている。
正式な事業名は「高齢者や障害者への旅行サポートサービス/ユニバーサルツーリズム・コンセルジュ神戸」である。

神戸は阪神大震災からの復興を機に、市街の整備を進め「世界一のユニバーサルなまちづくり」を掲げている。 しかし行政によるハード面は進みつつあるが、ソフト面の充実が不十分であった。

それを受けて、NPO法人ウイズアスと神戸市ほか6つの事業所からなるコンソーシアム 「神戸ユニバーサルツーリズム・WING KOBE」が事業を行っている。

http://wing-kobe.org/

具体的な事業内容は、移送サービス業者や介護機器レンタルの事業所、ホテルなどと連携し、 神戸を訪れる当人とその家族との事前打ち合わせをする。
そして必要なケアを行い、入浴介護、リフト付きタクシーの手配、ホテルでの「きざみ食」の用意、 各事業所と事前連絡を入れたり、人材を派遣してもらったりして各種のサービスをつなぐ事である。 これらのコーディネート料が事業収入となっている。

利用者などからのアンケートの中で、現地のヘルパーやコンセルジュなどとのふれ合いを喜ぶ声が多い。 出会いやこころのつながりを求めているようである。
利用者の拡大をはかるために、すでにユニバーサル観光ガイドブックを発行したが、 その他に集中したイベントやプロモーション活動を実施してゆく予定である。

●今後、このような事業が全国に広がり、誰もが楽しく快適に旅行が出来るようになることを心から期待したい。

(ユニバーサルデザイン22号、神戸ユニバーサルツーリズム・WING KOBEホームページより引用し再編集しました)