広川 友美

スーパーに勤務して、9年目になりました。
数年前から、年々一部商品高くなってないかなぁって思うことが増えました。不良品も増えたと思います。
カビやにおいでダンボールを開けた途端に全品返品したり、2枚組のパッケージはM寸だったのに、
中身にMとLが混ざって入っていたり、L寸の表示なのに、実際は重ねて比べたらM寸だったり、
部品のプラスチックが割れてたり、接着不良なのか、簡単に足底がとれたり、以前なら、
考えられない理由と量の不良品がここ2.3年で増えたというのが感想です。
消費者や社会の目が厳しくなっているために、企業主体の商品回収も、新聞や雑誌に載った店頭回収も増えたこともありますが、
店頭での全品回収は珍しいことではなくなりました。
もちろん、商品だけではなくて、経費削減の波にのって、業務用使用のセロテープは途中で切れてくっついてとれなくなったり、
ゴミ袋はどんどん薄く簡単に破けるようになり、プラスチックのケースはいつのまにかどんどん小さくなっていて、
いままで使っていた紙のサイズカードが入らなくなってたり、どんどん厳しくなっているのに気がつきます。
統計局の小売物価指数は、私が入社した平成11年10月以降、下落基調が進みました。今まで店にあった商品と同じものが、
3ヶ月後には、さらに下回る売価で入ってきて、値段を合わせなくてはならないので困ったことを覚えています。
消費税が売価に組み込まれたときも、最初は値札の付け直しもありましたが、いつのまにか、
5%は元売価に吸収されていきました。その後も、「物価の低下を伴う景気の低迷」「持続的な物価下落」
現状は統計局のHPが正しければ、「緩やかなデフレ」のままです。
ところが今年は何となく、雰囲気が違うというか、もちろんガソリンの値上げ、原油の値上げ、エネルギー資源の枯渇、
中国の経済発展など、テレビや新聞の影響もあるかもしれませんが、
いたるところで売れるものから価格が上昇している気がします。
たとえば、去年までは、980円だったはずのものが、ほんの少し特色や機能をつけて1280円になっていたり、
1500円くらいだったものが、2100円になってたり、4つ入りだったものが3つ入りお値段そのままだったりしています。
現在の統計局の発表では、平成19年7月消費者物価指数は前年同月比にくらべて0.0%でした。
売れないものは売れないので、売り切りが原則のスーパーである以上、どんどん売価は下がります。しかし、
デザインや機能に特色をつけなくては、原料の高騰などが原因で、
価格を上げなくては生産が続けられない状態になっているのでは、もしくは、お値段そのままの場合、
見た目そのままのゴミ袋やセロテープのように、どこかで値段と品質を合わせた商品が増えたのではないかというのが、
最近の生活の感想です。
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