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新入社員を見て我が身を振り返る

宮澤 洋子



街では真新しいスーツに身を包んだフレッシャーズの姿を多く見かけるこの時期、つい心の中で 「がんばってね」とエールを送りたくなってしまいます。

4月に入ると、新しい出会い・人・職場・会社生活が始まった頃の自分が重なります。
「学生気分から抜け出さなくては」と意気込んでみるものの人の名前・顔が覚えられない、仕事の手順はわからない、 話の組み立て方を知らないとないないづくしで、自己嫌悪に陥る毎日。 先輩にランチに誘われただけでとても嬉しかったことを思い出します。 眉をひそめることも多くあったことでしょうに気長に育てていただいたものだと当時の職場の上司・ 先輩方の大人ぶりに感服してしまいます。

新人研修で学んだことを即実行するのはなかなか難しいですが、せめて人間関係の基本である「挨拶」 「時間を守る」と最低限これだけではおこなって、自分という人間を周りに信頼してもらうことが必要と思います。 これは転勤で職場が変わった場合にもいえることですが。すでに自分は新入社員から背中を見られる立場。 肩に力をいれることはないと思いますが、自然にリラックスできる雰囲気づくりや、 仕事のルールを基本から教えていくべき立場として責任感を感じます。

振り返れば、職場というものは1日24時間のなかで、多くの時間を費やす場所。お互い快適に過ごすための、 気遣い・心配りが必要だと感じながら人を大切に育てることの重要さを感じ春の朝の通勤電車に乗り込みました。